ダメ!ゼッタイ!! 『行け!稲中卓球部』に出てくる詐欺師たちの悪質なやり口とは?

コラム

citrus 二階堂銀河

 

累計発行部数2500万部超えで、アニメ化もされた人気のギャグ漫画『行け!稲中卓球部』には、主要キャラたちを言葉巧みに騙そうとするうさん臭い人物が数多く登場します。今回はそんな悪質でユニークな詐欺師たちが登場するエピソードを紹介していきます。

 

 

■空手家テッシン/“真の男になれる”とうそぶき弟子を募る

ある日、前野、井沢、田中が河原に行くと、道着を着て空手の練習をしているおじさんを目撃します。そのおじさんの名前は空手家・テッシン。彼の正体を突き止めるべく、前野らはほふく前進で近づきますが、全員返り討ちに。

「まさに男の中の男だ」と自称するテッシンは、男としての自信と強さは何かということを前野らに語りかけます。前野らは疑いのまなざしでテッシンを見るのですが、次第に引き込まれ……。最後にテッシンは「私のもとで修行したいのなら明日二万持ってこい!」と言い残して去っていきます。

前野らは帰り道で「クッセーーー芝居しやがってなぁ!」とテッシンを馬鹿にしてはみますが、その翌日の河原には道着に着替えて弟子入りしようとする三人の姿が。井沢、田中がそれぞれ草むらに忍んでいる間、一番乗りの前野が月謝を渡すと、そのままお金を持ち逃げされてしまうのでした。

 

 

■ミスター巨乳好き畑中/“胸を小さくできる”と神谷に近づき……

入浴中の神谷ちよ子は、自身の胸が大きくなっていることに気が付きます。巨乳をコンプレックスに思っている神谷が岩下に相談すると、ハイエナのように寄ってきた前野、井沢、田中にさんざん馬鹿にされ……。

神谷は「巨乳とか牛とか……胸がないと何もないみたい…………」と自信喪失して、次第に学校を休むようになります。そんな神谷のもとに現れたのが、新聞屋として自宅に訪問してきた元ミスター巨乳好き・畑中。

出会い頭に「胸デッカいね~」と言われ、その場にへたり込んでしまう神谷。巨乳であることを悩む神谷の姿を見た畑中は「あのさオレ胸小さくする事できんだよ」とうそぶき、それを真に受けた神谷は畑中を家に上げてしまいます。畑中が服を脱がそうとしてところで井沢と岩下が訪問して事なきを得ますが、間一髪といったところでした。

 

 

■「子供に真実を教える会」会長/美醜の概念が逆転した世界?

前野と井沢が河原で会話をしていると、「子供に真実を教える会」の会長を名乗る人物と出会います。会長は「子供に対するあらゆる情報……アレはすべてウソなんだ」と熱弁。明らかにうさん臭く詐欺師だと疑う前野と井沢でしたが、「かわいい娘もおるよ」と言われ、結局会長がやっている教室に行くことに。

教室に着くと複数の生徒がいて、そこはなぜか美人とブスの概念が逆転した価値観の環境。つまり、前野と井沢は男前として女にモテ、他の男からは嫉妬される一方で、美人の生徒はそこではブスとされ、立場が低く口説き放題と、二人にとってのパラダイスだったのです。

二人は「ココはいいトコだ!!」と歓喜しますが……会がお開きになったとき、会長から月謝を要求されてしまいます。帰り際には「だまされたな」と話す二人でしたが、「でもいいの ぜんぜんうれしかった」と、お金を貯めてまた行くことを誓うのでした。

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