プロ野球選手の“意外な趣味・特技”を知れば、よりいっそうその選手に対する愛着が湧いてくる?

コラム

 

『AERA dot.』が、プロ野球選手の“意外な趣味・特技”を紹介する記事を配信していた。

 
プロ野球選手にかぎらず、著名人の“普段のイメージ”とは“違った一面”に触れたら、これまではノーマークだったそのヒトに対する興味、さらには親近感やリスペクトがより増してくる。速報性こそ皆無だが、とてもいい特集だと思った。冒頭には、

 

 
少年時代に野球以外の競技でも才能を発揮していたスポーツ万能のプロ野球選手は多いが、スポーツ以外でも思わずビックリの特技や趣味を持つ者も少なくない。

 
……とのリード文が。つまり、今回はプロ野球選手の“文化部系”的な特技・趣味のみにスポットを当てているということで、「ゴルフ」だとか「テニス」だとかよりもいっそう耳慣れないワードを期待できるわけだ(※落合元中日監督の特技だったらしい「ボーリング」はけっこうなインパクトだったがw)。とりあえずは同記事にあった、その「意外な一面」を以下にザッと並べてみよう。

 
【現役組】

・山川穂高(埼玉西武ライオンズ):ピアノ

 
※小学生からの趣味で、「カラオケに行く感覚」で息抜きに弾いていたとのこと。暗譜で『エリーゼのために』を独奏している動画をインスタグラムにも公開。なお、山川選手は5歳から習っているという書道も五段の腕前。

 
・丸佳浩(読売ジャイアンツ)・平田良介(中日ドラゴンズ):将棋

 
※昨年行われた「プロ野球最強将棋王決定戦」で平田選手は見事優勝の座を! 丸選手は準優勝。

 
【引退組】

・屋鋪要(元横浜→巨人):鉄道

 
※子どものころからSL好き。中学から寮生活になり、プロを引退するまで趣味に没頭できない我慢の日々が続いたため、そのストレスを一気に発散する勢いで、日本に現存しているSL(保存蒸気)の写真を撮りまくっている…とのこと。

 
・木田優夫(現日本ハム2軍総合コーチ兼投手コーチ):イラスト

 
※現役時代からイラストが得意で「木田画伯」との異名をとる。小・中・高の授業中に先生の似顔絵を描きながら、独特のタッチの画才に磨きをかけた…のだそう。

 
・山本昌(元中日):ラジコン・クワガタ飼育

 
※現役時代から「多趣味なピッチャー」として有名だった。

 
・城島健司(現ソフトバンク球団会長付特別アドバイザー):釣り

 
※地元の九州ではみずからの釣り番組をプロデュースするほどのプロ級の腕前。

 
ほかにも私の知るかぎりでは、【現役組】だと高梨雄平(読売ジャイアンツ)の料理【引退組】だとクロマティ(元巨人)のドラム……など、もっとほじくり返していけばまだまだあるんだろうけど、一番“意外”だったのは(失礼ながら)やはり山川選手のピアノである。

 
ホームランを打ったときの決めポーズ「どすこい」がバッチリとハマる、あの巨漢が奏でるのがまさかのベートーヴェン! じつに愛すべき凄まじいギャップ、エピソードではないか。

 
そういえば、今年の交流戦で山川選手がお立ち台に立ったときのインタビューをたまたま見ていたのが、体型や「どすこい」ノリから抱いていた“従来”のイメージ(マジ失礼!)とはずいぶん異なったクレバーな受け答えに私は小さなサプライズをおぼえ、我が愛する阪神タイガース以外の選手にも、また“新たなる愛着”が湧いてきたものであった。

 
プロアスリートは原則として“実力勝負”の世界ではあるものの、いっぽうで「どんなかたちでもファンに注目されてなんぼ」という世界でもある。たとえば、登場曲にキース・ジャレットを採用するような、そういうとんでもない振り幅の大きさをもった“意外性”を、これからもどんどんと積極的に、ちまたへと発信してもらいたい。

 

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