『るろ剣』元新選組・齋藤一(実写は江口洋介!)の強さの根幹「悪・即・斬」って何よ?

コラム

citrus 二階堂銀河

 

明治11年を舞台に剣客の戦いを描き、アニメ化もされた人気漫画『るろうに剣心―明治剣客浪漫譚―』。元・新選組三番隊組長の斎藤一は、主人公・剣心の幕末からの宿敵として登場します。斎藤の強さの根幹である「悪・即・斬」の信念とは何なのでしょうか。

 

 

■時代が変わっても揺るがぬ斎藤の信念「悪・即・斬」とは

幕末には新選組の三番隊隊長として剣を振るった斎藤一は、維新後に警視庁の密偵として奉職します。そんな折、内務卿・大久保利通の命によって、幕末時代に宿敵だった剣心の力量を図るよう指示を受け、剣心と対峙。そのとき、「『悪・即・斬』それが俺たちがただ一つ共有した真の正義だったはず」と剣心に語りかけます。

そう、実は斎藤が密偵として政府に仕える理由も、政府のイヌに成り下がったからというわけではありませんでした。明治に生きる新選組の責務として、私欲に溺れて民に厄災をもたらす人間を「悪・即・斬」のもとに斬り捨てるために、斎藤は明治以降も動き続けていたのです。

 

 

■近代化する明治でなお、剣に生きようとする意気込み

剣心との対決以降、国家転覆を企み京都で暗躍する志々雄真実を始末するため、斎藤は剣心と共闘します。志々雄の部下である十本刀の一人、魚沼宇水との戦いでは、相手の心理状態を読むことができる宇水に斎藤の気持ちが昂っていることを察知されると、「この俺が昂るのはただ一つ、『悪・即・斬』という俺自身の正義の為だけだ」と豪語。

そして斎藤に斬り捨てられた宇水は、今わの際に「一片の淀み無く己が道を貫く…簡単なようで何と難しいことよ」、「斎藤…お前はこれから近代化する明治でどこまで刀に生き…『悪・即・斬』を貫けるかな…」と語りかけます。それに対して斎藤は「無論、死ぬまで」ときっぱり言い放つのでした。

 

 

■斎藤の強さは、必殺技・牙突ではない――宿敵の剣心が解説

次なる戦いの「人誅編」では、雪代縁が属するマフィアに護衛として仕える四神(スーシン)の一人、青龍と戦います。愉悦欲しさに闘いに身を投じる青龍に、斎藤は「勝利の前に一度正悪に目を向けてみろ そうすれば負け戦とてそれなりには楽しめる」と一喝。

青龍には斎藤の必殺技である牙突を攻略されてしまいますが、それでも青龍の動きを封じこみ勝利。戦いを見ていた剣心は「牙突以上にあの男を強く有らしめるのは、戦に敗れても仲間を失っても決して曲げない『悪・即・斬』の正義」、「牙突を返した程度で斎藤を倒せるのなら、幕末の京都で拙者と斎藤の決着はついているでござるよ」と発言します。

かつて斎藤は、明治を築いたのは維新志士だけではないと持論を展開したことも。幕末、新選組として「敗者」という役で明治の構築に人生を賭けた斎藤一は、明治になっても「悪・即・斬」の正義のために命を懸け続けるのでした。

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