ギャルタレントの熾烈な椅子取りゲームの“最終勝者”はみちょぱに決定説…について考察する

コラム

 

つい先日、タレントの鈴木奈々(33)の“休養宣言”をフックに、

 

 
一種の“キワモノ”とされている、しかし、一定の需要はいまだ残存し続けている希少な「ギャル枠」というポジションをめぐって、次から次にライバルとして登場する“ニューキャラ”との熾烈な椅子取りゲームに、我々視聴者が思っている以上に鈴木は悩み、疲れ果てていたのでは?

 
……といった論旨のコラムを寄稿したばかりだが、ちょうどいいタイミングで『ORICON NEWS』が、その「椅子取りゲーム」で「みちょぱ」こと池田美優(22)が一歩抜きん出つつある、しかも従来は“短命”であるはずの「ギャル枠」において彼女は“長期政権”を築く可能性もある……みたいな内容の記事を配信していた。『ORICON』が列挙するその根拠を、とりあえずはザックリとまとめてみよう。

 

 
・平成ギャルはおバカさや破天荒エピソードなどが“ギャルらしさ”として求められていたが、最近は“ご意見番ポジション”もこなせるような(反射神経だけじゃない)頭の良さ、すなわち「ギャルだけど頭脳明晰」といったギャップも求められている

 
・たとえ自身の熱愛が発覚しても「結婚も視野として交際している」と公言できるような「ギャルだけど真面目」といったギャップも求められている

 
・目上や初対面の人には必ず敬語を使うといった「ギャルなのに礼儀正しい」といったギャップも求められている

 
そんななかで、これらすべての要素を兼ね備えているのが、現時点ではみちょぱ……だということである。

 
なるほど、じつにわかりやすくて納得もできる理屈ではあるけれど、「頭脳明晰で真面目で礼儀正しいタレント」とは、もはや一般的に認知されている「ギャルタレント」ではなく、たまたまデビューがギャル雑誌の『Popteen(ポップティーン)』だっただけの、あとファッションやメイクが“ソレっぽい”だけの単なる「好感度の高いタレント」なのでは……といった一抹のクエスチョンもよぎりはする。

 
ここで、かつてみちょぱが『俺の持論』(テレビ朝日系)に出演したとき残した名言を紹介しておきたい。

 

 
「ギャルの先輩とかと語ってて、ギャルってなんだろうねって話したときに、やっぱマインドだよねって結論に到った」

 
私が寄稿した前出のコラムで、私は「メディア側がギャルタレントに求めているのは、おおよそだと以下のような資質だと推測できる」……と書いた。

 
・物おじしない

・傍若無人

・騒がしい

・真っ直ぐな性格

・教養よりは頭の回転の速さ

 
そして、この「5つの資質」から、とくに「物おじしない」「真っ直ぐな性格」をフィーチャリングした、つまり「媚びない」「ブレない」姿勢を貫くことだけが、この令和の時代においては「ギャル」の新しい概念となり、そうなれば「ギャルなのに〜」的な“ギャップ売り”は近い将来、逆に通用しづらくなってしまうのかもしれない。

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