ひろゆき氏やホリエモンよりも打たれ強い!? 讀賣ジャイアンツの凄まじすぎる鋼のハートっぷり!

コラム

 

なにかのニュースサイトが、「インフルエンサーとして活躍するひろゆきさんやホリエモンさんは、ネット住民から叩かれまくっても全然へこたれない“鋼(はがね)のハート”を持っているから炎上商法的なビジネスも成立する」みたいなことを書いていたが、私はそんな彼らよりも、もっともっと鋼なハートの持ち主である個人……ではなく団体があるじゃないか、と主張したい。そう!「プロ野球界の盟主」を自認する、あの讀賣ジャイアンツ(※以下「巨人」)である。

 
citrus読者の皆さまもすでにご存知であろうが、8月4日のエキシビションゲーム「日ハム-DeNA」戦(函館)の試合前に、(当時)日ハム所属の中田翔内野手(32)が同僚選手へ暴力行為をはたらいていたことが判明。その1週間後となる11日に騒動と概要と中田選手への処分の内容(無期限の出場停止処分)が日本ハム球団を通じて発表されたが、そのわずか9日後の20日になって巨人への電撃移籍が発表された。

 
暴力行為だけでも世間からは厳しい声が噴出したが、それ以降のあまりの急展開が騒動に拍車をかけることに。中田選手はチームメイトや北海道のファンにあいさつもないまま東京へ移動し、巨人の選手として謝罪、および入団会見を行い、翌日の21日のDeNA戦から巨人のユニフォームにそでを通して試合に出場した。

 
その翌日22日のDeNA戦では移籍後初本塁打をマーク。そして、なんと! このホームランを記念してTシャツ、フェイスタオル、タンブラーなど計11商品を、8月26日から公式通販サイトで販売することを球団が発表した。

 
ここで、これら一連の騒動に関して道義的な面から意見するのはやめておく。ただ、阪神と巨人とヤクルトが熾烈な首位争いを繰り広げているこの時期に「中田の巨人入り」いう超ウルトラCは、我々トラ党にとって途轍もない脅威である……ってことだけは申しておこう。狭い東京ドームがホームになって、しかも相手ピッチャーは中田だけじゃなく、坂本や岡本や丸も同時にマークしなければならないわけだし……。あと、FAで鳴り物入り的に移籍するケースよりも、ある意味中田選手本人はプレッシャーも軽くて済むのかもしれない。

 
もちろんのこと、ネット上は只今、日ハムファンだけじゃなく日本中の野球ファンをも巻き込んでの炎上状態──その論調の多くは、

 
「別に巨人で更生することを批判しているのではない。謹慎して反省をする時間が短すぎることが批判されているだけ」

 
……といったものだが、そんなバッシングの嵐なんぞどこ吹く風で、移籍とほぼ同時に一軍スタメンどころか、「初本塁打記念」のグッズまで尋常じゃないスピード感で売り出してしまうとは!? いやはや、コレを「鋼のハート」と呼ばずにどう呼べばいいのやら……。決して嫌味でも、ジェラシーの念に駆られて言っているわけでもない。世論といったものに一切耳を傾ける様子もなく、何事もなかったかのごとく「美談」という名のストーリーを淡々と進めていく巨人って、本当にすごいな……と、心底から感心してしまうのだ。

 
母体が大新聞社だけあって、インターネットから発信されるつぶやきなんぞは「世論」のうちに入らない、ヤブ蚊くらいにしか思っていないってことなんだろうか? いずれにせよ、この恐竜並みの痛点の低さに裏付けられた“シカト力”が、今のご時世において、むしろ最強である事実だけは間違いない。

 

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