数字的には「男余り」状態なのに、それを女性が実感できないイマドキの結婚市場の摩訶不思議…その理由は「結婚前向き度」にアリ?

コラム

 

「独身研究家」という一風変わった肩書きを持つ荒川和久さんというヒトが『男余りなのに、婚活現場に「男がいない」のはなぜ?』なるタイトルのコラムをネット上に寄稿なされており、その的確な分析は説得力も抜群で、最後まで興味深く拝読させていただいた。

 
荒川さん曰く、2015年の国税調査結果によれば、「結婚適齢期」とされる20〜34歳の未婚男女の人口差は99万人の男余り状態──しかし、「結婚前向き度」の違いを乗じると、結婚したい人口は「男299万人」に対して「女308万人」と、約9万人の女余り状態に。つまり、男女が逆転してしまう……のだそう。

 
ちなみに、「結婚前向き度」というのは「1年以内に結婚したい+理想の相手ならしてもよい」と答えた男女の比率を指すらしいが、実際、婚活の現場にいるアラサー女子からは

 

 
「男余りと言われても実感がない。婚活パーティに行っても、男性のほうが少ないし、場合によっては女子会になってしまうこともある」

 
……みたいな声も多く聞かれるという。

 
たしかに、統計的にはまったくもって正しい数字なんだろう。だからといって「出会いがまったくありません」と諦めてしまえば、それでおしまいである。

 
私は、男女問わず「出会いがない」が口癖になっている人は、実際のところ、本当に出会いがないわけじゃない、正確な表現をすれば「理想の相手=自分のお眼鏡にかなう相手」との出会いがないだけだと思う。

 
まずは「恋愛対象となる相手は、身近にもたくさんいる」と自覚することが大切。そして動かないと! 魚を釣りたいのに、自宅で釣り番組ばかり観ていてどうするんですか? それじゃあ、いつまでたっても釣れるわけない! とりあえず、針を落とすだけで魚が入れ食いしてくる釣り堀でもいいから行かなきゃ。現状が上手く回っていないなら、どこかで自分の意識と行動を変えるべきなのだ。

 
もし「出会いがない」と本気で嘆くのであれば、生活習慣を見直すことからはじめてみればいい。

 
「いつも利用している電車の時間をズラしてみる」

 
……とか

 
「一週間昼食がお弁当なんだったら、たまには外に出て食べてみる」

 
とか……些細なことからでも全然OK。とにかく日々の「ルーティンを崩すこと」にチャレンジしてみよう。そうすれば、あなたのすぐそばで空気のごとくただよっている、今まではノーマークだったヒトの存在をきっと発見できるはず……。

 
たとえば「出会いがない」と嘆く女性の方々、あらためて問うが、あなたには本当に出会いがないのか? 心のどこかで「運命的出会い=白馬の王子様」を待ち望んではいないだろうか? 街中で落としたハンカチをイケメンが拾ってくれたり、夜道で暴漢に襲われてイケメンが助けてくれたり……。いわば、シンデレラ的他力本願な発想である。

 
しかし、よ〜く考えてみてほしい。シンデレラだって、結局は舞踏会に行った、行動に出たからハッピーエンドになったわけじゃないですか!

 
脳神経外科医の菅原道仁先生も「恋愛の基本」として、こんなことをおっしゃっている。

 

 
仮にちょっとでも気になる男性が現れたら、「待ち」の姿勢をやめて「提供」すること。出会ったら「告白されるのを待つ」のではなく「告白する」。シンデレラパターンなんてほとんどない。理想の異性と出会える確率は0.0000034%しかないんですから。

 
このコンマ云々の数字は、なにも出まかせで適当に並べたものではなく、ロンドンの大学院生がドレイクの方程式(※地球人と出会う可能性がある地球外文明の数を推測する方程式のこと)を応用して、導き出したもの。0が多すぎて(笑)あまりピンと来ないかもしれないけど、わかりやすく比較対象を挙げると「銀河系で知的生命体を発見する確率のわずか100倍程度」でしかないわけで、したがって「理想の相手」という名の「王子様降臨」は、おとぎ話レベルの妄想でしかないという事実を、どうか忘れないでもらいたい!

 

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