「妻がつくった夕飯が焼きそばだったから離婚した」という一般男性への意見は「いろんな家庭があるんだなぁ…」だけで“おしまい”じゃダメなのか?

コラム

 

『J CASTニュース』によると、10月4日に放送されたトークバラエティ番組『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)で街頭インタビューを受けた、とある男性の発言が大きな注目を集めている……らしい。

 
この日の街頭インタビューのテーマ(の一つ)は「街行く人に『最近食べたご馳走』を聞いてみた件」──そこで番組スタッフと「大きな注目を集めている、とある男性」とのあいだに、以下のようなやりとりがあったという。

 
スタッフ:最近はどんなご馳走を?

 
とある男性:(妻がつくった)ローストポークです。安くて、美味しくて、ヘルシー。

 
スタッフ:奥さんは料理が得意?

 
とある男性:得意なんじゃない?(料理が)好きなんじゃない? たぶん来週の火曜日くらいまで献立が決まっているんじゃない?

 
スタッフ:結婚において大事ですか? 食事は…

 
とある男性:大事大事、絶対大事だと思う。前の奥さんはあんまし家事が好きじゃなかったから。

 
スタッフ:なんで離婚したんですか?

 
とある男性:夕飯に焼きそばが出たから。焼きそばがダメなんじゃなくて、焼きそば“だけ”がダメなの。けっこうね、お父さん連中の酒飲みには、響くよ。「わかる」みたいな。

 
スタッフ:???

 
とある男性:だって、焼きそばだけ出されて2時間どうするの? いける? 焼きそばだけでビールで2時間何杯飲むかって。ピーマン一つずつとかさニンジン一本だけ食べて酒飲むの? って感じでしょ。

 
スタッフ:でも奥さんが、やっぱ(つくってくれたから)ねぇ?

 
とある男性:極論言うと、焼きそばを大量につくって、夜に残ったものを次の朝出してくるんだよ。ふざけるなって話じゃない?「焼きそば離婚」だよ(笑)。)

 
そして、これら一連の「とある男性」による主張に対し、SNS上では

 

 「文句あるなら自分で用意しろ」

「焼きそばって意外と面倒だよ」

「久しぶりにドン引きする事案だった…」

 
……ほか諸々の批判が相次ぐ事態となっている……のだそう。

 
たしかに、私は結婚していたら妻とは家事を分担したい派、もしくは全部引き受けてもかまわない派で、仮に相手に料理をすべてお任せする場合は、そのメニューや味に文句をつける……なんてことは絶対にしたくないし、ましてやテレビカメラの前で「前の奥さんがつくった料理」の悪口をまくし立てるような図太い神経も持ちあわせてはいない。

 
たとえば、このご時世にメディア露出の多い著名人が同じような発言をしたならば、(男女問わず)炎上も必至で、ネット住民の皆さまから集中攻撃を浴びるのもしかたない……と思う。けれど、ここで壇上に上がっている「とある男性」は、いくら“出演許可”を取っているとはいえ、あくまで“一般男性”なのだ。

 
「ああ…女性が料理をつくるのが当たり前な家庭もあるんだなぁ」

 

「こーいう前近代的な亭主関白キャラって、まだ絶滅してないのね…」

 
……で、済ますわけにはいかないのだろうか? パートナーが暴君キャラ(?)なほうが「従ってりゃいいだけだから、むしろラク」だと考える異性は、今でもどこかに生息しているのは、おそらく事実であって(※私のまわりには一人もいないがw)、ある意味こうして価値観が合致しているカップルは、我々の目にはどう映ろうと、本人たちからすれば“お似合い”なのである。

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