「カレーの日」にちなんで「好きなカレーの味ランキング」が発表されたが、カレーの味って…そんなにいっぱいあったっけ?
1月22日は「カレーの日」であったらしい。「1」と「2」と「2」をどう強引に解釈しても(大喜利っぽく)「カレー」を示唆する的確な語呂合わせを完成させることはできなかったのだが、タネを明かせば
「1982年に社団法人全国学校栄養士協議会が1月22日の給食メニューをカレーにすることに決め、全国の小中学校で一斉にカレー給食が出されたこと」
……に由来しているのだという。
で、そんな「カレーの日」にちなんで『LINEリサーチ』が
「好きなカレー(の味)はなんですか?」
……なるアンケート調査を実施──そのランキング結果を『ねとらぼ』が報じていた……のだけれど、ここで素朴な疑問がひとつ! はたしてランキングが成立するほどに「カレー(の味)」って、たくさんの種類があるんだろうか??? とにもかくにも、まずは、その「TOP10」を以下に紹介すると……。
1位:ビーフカレー
2位:チキンカレー
3位:カツカレー
4位:ポークカレー
5位:キーマカレー/ドライカレー
6位:バターチキンカレー
7位:シーフードカレー
8位:野菜カレー
9位:タイカレー
10位:スープカレー
う〜ん……案の定(?)、10種類並べただけで早くもネタ切れ感が否めない。牛だとか鶏だとか豚だとか野菜だとか魚介だとかカツだとか……と、大半はぶっちゃけ具材がマイナーチェンジしてるだけ……。そして、そこらあたりにもしかすると、カレーがラーメン人気をなかなか超えることができない要因があるのではないか……なんてことも、ふと思ったりした。とりあえずは、私がパッと頭に浮かんだ「ラーメンと比較したうえでのカレーのウィークポイント」を列挙してみよう。
(1) バリエが乏しい
※ラーメンだったら10種類程度だとなんぼでも頭に浮かぶが、カレーはご覧のとおり「TOP10」だけでも相当苦しい展開になってくる。
(2) ラーメンよりも「美味い・不味い」の差が付きづらい?
※不味いラーメン屋はけっこうあるが、不味いカレー屋ってえのには(少なくとも私は)あまり出会ったことがない。「どこで食ってもカレーはそれなりに美味い」のが逆に“個性”の打ち出しを困難にしているのではなかろうか?
(3) 味付けに必ずカレーとなりうるスパイスを使用しなければならない
※ラーメンは味(や香り)のベースが醤油・塩・味噌・豚骨・鶏白湯…ほかバラエティに富んでいるが、カレーはカレーとなりうるスパイスの使用がマストになってくるため、味の分析の幅が狭く、よりマニアックになっていく?
(4) (3)ゆえに、見た目の彩りも類似してしまう
※カレーはどんなに斬新な味付けをしても、カレー色。トマトカレーのオレンジやタイカレーの白やサグカレーの緑も、しょせんカレー色に別の色を混色したものにすぎない?
(5) 結局のところ、カレーはルーでしか差別化ができない
※ラーメンだったら、スープやタレだけじゃなく麺や具材でも差別化を図れるが、カレーは(具材を伴う)ルーでしか抜本的な差別化を図れない。
以上、くれぐれも誤解してほしくはないのだが、私は「だからラーメンの勝ち!」と言っているわけでは決してない。あくまでラーメンとカレーの特性のようなものを無機的にそれぞれ指摘しているだけであって、カレーがラーメンに並ぶ、我々日本人にとってのソウルフードであることになんら変わりはないのである。ああ……こんなこと書いてたら猛烈にカレーが食いたくなってきた! 今日のお昼はカツカレーにしよっと!!