「ZERO」「ギリギリchop」だけじゃない! やっぱB’zのギターリフはめちゃかっこいい

コラム

citrus 文月

 

ギターリフと言えばロックミュージックの醍醐味のひとつ。曲中で印象的にリピートされるフレーズであるギターリフは、ロックでは楽曲の顔と言えるほど存在感が大きい。なかでも、日本のロックユニット『B′z』の楽曲はクールなギターリフの宝庫なのだ。

 

 

■JAP THE RIPPER

1994年3月2日に発売された7枚目のアルバム『The 7th Blues』に収録された『JAP THE RIPPER』。冒頭の “JAP THE RIPPER” の掛け声に続き、ギターの松本孝弘のパワーコードを用いたシンプル且つ豪快なギターリフが響き渡る。

 

曲の全般に渡って延々とリピートするギターリフは、ボーカル・稲葉浩志のエロティックで開放的な歌詞と相まって妖しげな雰囲気。人によっては曲を聴いている間にトリップしたかのような感覚になるだろう。

 

 

■FIREBALL

1997年3月5日に発売された21枚目のシングル『FIREBALL/哀しきdreamer』に収録された『FIREBALL』。軽く歪んだサウンドのギターのカッティングフレーズがおしゃれであり、泥臭いロックサウンドとは一線を画す。

 

ギターの他には重く鳴り響くベースのサウンドが印象的だ。しかもベースを担当しているのは何とギターの松本。また珍しくコーラスも担当しているので、サウンドといい、松本の担当パートといい、まさに異色づくめの楽曲となっているのだ。

 

 

■ZERO

1992年10月7日に発売の11枚目のシングル『ZERO/恋心』に収録された『ZERO』。ジャジーな電子ピアノのサウンドで始まるイントロからは、想像もできないハードなギターリフが特徴的な楽曲である。

 

B’zらしさをあまり感じないファンク調のリフでありつつ、どこかヘヴィメタルに近い重く荒々しいサウンド。それまでのB′zらしからぬヘヴィな曲であり、売り上げを不安視されたらしいが、結果的に本シングルは131万枚のミリオンセールスを記録し、B’zを代表する大ヒット曲となった。

 

 

■ギリギリchop

1999年6月9日に26枚目のシングルとして発売された『ギリギリchop/ONE』に収録されている『ギリギリchop』。TVアニメ『名探偵コナン』の第6オープニングテーマとしてご存じの方も多いだろう。今でこそB‘zとコナンの組み合わせはお馴染みだが、コナンのタイアップはこの曲が初であった。

 

勢いよくギターのサウンドが響き渡ったかと思えば、ピロピロとした複雑な高音のフレーズが演奏される。この “ピロピロ音” は一回聴いただけで松本の音だと分かるぐらい特徴的な音であり、彼の個性を如実に物語っている。それでいてロックの王道的なサウンドも失われてはいないので、『ギリギリchop』はロックギタリストとしての松本の腕が最大限に光った楽曲であると言えよう。

 

ちなみにこの曲のギターパートはB‘zの楽曲のなかでも群を抜いて難しいとされている。なにせ曲のあらゆる部分でギターのフレットを抑える指を素早く動かさなければいけないからだ。特にコードを抑えるのに必死な初心者にとっては挫折しやすく、B’zに憧れエレキギターを始めた多くの駆け出しギタリストたちを泣かせることになったのだという。
 

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