「仕事ができそうな男性タレント」のランキング上位に不在なスペシャリストタイプは、ビジネスパートナーとして不要なのか?

コラム

 

『All About NEWS』が「仕事ができそうな男性タレント」のランキング結果を配信していた。『日本生活環境支援協会』によるアンケート調査で、対象は20〜60代の男女247人。

 

「どうせ、1位はカズレーザー、2位が有吉、3位は『嵐』の櫻井クンあたりなんでしょ?」

 

……なんて風にぼんやりと予想しながらクリックしてみると……2位と3位こそ入れ替わってはいたものの、コイツがまさしくドンズバ「当たり!」でありました(笑)。とりあえずは、その「ベスト10」をご覧になっていただきたい。

 

1位:カズレーザー

2位:櫻井翔

3位:有吉弘行

4位:タモリ

5位:上田晋也

6位:川島明

7位:中居正広

8位:山里亮太

9位:中田敦彦

10位:若林正恭

 

決して自慢するわけではないが、4位以下に登場した面々も「タモリ」を除けば、だいたいが “想定の範囲内” であった。そして、あらためてこう実感した。

 

「世間一般では、バランサータイプのヒトのことを『仕事ができる』と認識するんだなぁ」

 

……と。(誤解を恐れずに申せば)いわゆる、人間を「イヌ(群れる・従順)」「ネコ(能力は高い・気まぐれ)」「サル(周囲を観察・思慮深い)」の3つに分類して当てはめた場合の「サル」タイプが、イコール「仕事ができる」といった着眼である。

 

たしかに間違っちゃいない。間違っちゃあいないけど、せめてベスト10内に一人や二人くらいは……たとえば、くっきー! だとか江頭2:50だとかの「ネコ」タイプが混じっていてもいいのでは……とも思った。

 

もう20年以上前の話だが、かつて私は『ゴメス組』という少数精鋭のライター兼編集集団を結成し、学年誌から若者向けのマニュアル誌にエロ本まで……偏ってはいるが幅広いさまざまな編集部からページ受けで膨大な量の仕事をいただいては、その取り分(=ギャラ)をまるで山師のように全メンバーと分け合っていた。

 

そこには「英語はペラペラだけど、アメリカから帰国したばかりで日本の作法がわからず、編集部内の机の上を土足でわたり歩くカーリーヘアの女」がいれば、「人当たりはいいのに、肩に『DEASH』と間違ったスペルのタトゥーが入った(※正確には『DEATH』)高校中退の男」も「日本有数の高偏差値大学を卒業していながら、前科がある男」もいた。

 

だが、やがて彼ら彼女らは世間の荒波にもまれながら最低限の社会常識を身につけ、我々はまぎれもない「最強のチーム」となった。解散後も、おのおのがそれなりに“自分の道”で成功を果たし、今では逆に、私に仕事を振ってくれたりもする。

 

もし仮に、再び「チームを組まねばこなせないレベルの大きな仕事」へと取り組むようなことがあれば……私は、やはり「ネコ」的な「スぺシャリスト」タイプ──なにかが欠落しているがゆえ、結果としてなにかが突出している人材を中心にメンバーを集めたい。そのなかに今回のベスト10内にランクインしている「サル」的な「ゼネラリスト」タイプが一人だけでも加われば、まさに理想ではあるのだけれど……?

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