男は元カノの幸せを喜べない!? 別れてから後悔するのは "あの" 瞬間!
「もっとhappy&funな毎日をクリエイトすること」をコンセプトとする女性向けWEBマガジン『Googirl(グーガール)』が、『別れてからの方が幸せそう…「元カノの今」を知って後悔した瞬間』なるタイトルの記事を配信していた。その「後悔した瞬間」のたとえば一つは……おおよそだと以下のようなものであった。
「元カノは最近結婚した。しかもかなりお金持ちな男と。高級なタワマンに住んでいるという情報を共通の友達が入手し、こっそりタワマンを見に行ったら、ちょうど元カノが外出するときで…。なんかもうセレブ感漂っていましたね。一方俺は昇進することもなく、仕事や給料に文句を言いながら独身生活を送っているだけ。そりゃあこんな男とは別れたくもなるよな、と悟りました」(不動産・30歳男性)
そして、↑の告白のあとには、
元カノの幸せそうな姿を見ると、後悔せずにはいられなかったようです。しかもお金持ちというハイスペックな男性がお相手というのが、男としてのプライドが傷ついたみたいですよ。
自分と別れた後に元カノが幸せになったりキレイになっていると、心から祝福できないのが男心のようです。案外失恋を引きずるのは男性の方なのかもしれませんよね。
……という分析の言(げん)が添えられていた。
さて。ここまでを読んで、賢明なるcitrus男性読者諸君はどのような印象を抱いたことでしょう?
私は、同記事の筆者があまりにも「男心」ってヤツを安直に “決めつけすぎ” なのではないか……と、つい反論したくなった。「元カノが幸せになったりキレイになっていると、心から祝福できない」「失恋を引きずる」って!? ──ちまたの男たちは誰もがそこまで狭い了見しか持ち合わせていないものなんだろうか?
前出の30歳男性(不動産業)だって「そりゃあこんな男とは別れたくもなるよな、と悟りました」と卑下てはいるものの、とくに「祝福していない」わけではない。多少ひねくれたかたちだとはいえ「祝福している」と解釈できなくもない。
私だったら、もし仮に別れた彼女が「もっとキレイ」になっていたり「結婚して高級なタワマンに住みセレブ感を漂わせていること」を知ったら、100%祝福できる自信がある。実際、元カノがいろんなたぐいの「幸せ」をゲットできたという事実を偶然噂で耳にしたり、目の当たりにしたりするごとに、心底から祝福もしてきた。
「ああ…果てしなくフリーターに近いフリーランスの文筆業者なんかじゃなくて、ちゃんとした相手と結婚できて良かったなあ…。ホントおめでとう! 」
……と。逆に、元カノがDV男とかに捕まってしまっていたり、消息不明だったりするほうがずっと嫌だ。
「じゃあ、あのままボクと付き合っていたほうがマシだったのでは…? 」
……みたいな「後悔」の念が、ふとよぎってしまう。
決して綺麗事ではない。期間の長短を問わず、一定の時期をおたがいに深くかかわり、喜怒哀楽をリアルに共有してきた一人の女性なのだから、自分との関係が切れたことによって、その彼女がより(客観的に見た)幸せを得ているのなら、それはすなわち私にとっても “吉報” となるのが、ヒトとして当然のなりゆきだと思うのだが、いかがだろう。プライド? そんなのはただの言葉でしかないのだ。