"料理男子" って実はモテない⁉ やりがちな対応を振り返ってみた
「オトナ女子、恋と性を磨く」をキャッチフレーズとする女性向け情報サイト『コクハク』が、『「料理男子面倒くせぇ!」実は非モテ? 夫にするなら買い物件? 』なるタイトルの記事を配信していた。
コロナ禍における「不要不急な外出自粛」の影響から、ここ数年ますます増加傾向にあると言われている「料理男子」──「美味しい料理をつくってくれる夫や彼氏」は女性にとってもさぞかしありがたい存在……なのかと思いきや!? 実際のところ、料理男子をパートナーに持つ女性たちは「面倒だな…」と感じる瞬間もある……のだそう。同記事によると、そのマイナスポイントは以下の4つであるらしい。
(1)疲れているのに細かいところにこだわる
料理男子の特徴は、料理を芸術のように思っていること。そのため、温度や調味料、薬味、調理器具、お皿などにこだわりまくり、しかも妻や彼女が料理するときも、同様のこだわりを求めてくる。疲れているときは、かなりウザい。
(2)後片付けをしない
料理男子は、料理はしても後片付けをしない人が多い。後片付けをしないから、流しは食べかすや油まみれの調理器具で溢れ、揚げ物類などキッチンが汚れやすい厄介なレシピにも平気でチャレンジしてしまう。
(3)レトルトを食べない
料理男子はレトルト食品を「邪道」と決めつける傾向がある。
(4)テーブルで味を変えられる
料理男子は、そのこだわりの強さゆえ、せっかく妻や彼女が “完成形” としてつくった料理をも、自分の舌に合うようにさまざまな調味料を加えて “味変” させてしまう。
う〜ん、なかなかに耳の痛い指摘……なのかもしれない。私も50歳を越えたあたりからいきなり料理に目覚めた、もはや(約)10年のキャリアを誇る、れっきとした「料理男子」の一人なんだが、私は料理以上に洗い物が好きなので、少なくとも自分で料理したときは、必ず後片付けも引き受ける。長年の経験から、料理をしながら使用済みの調理器具を洗うという知恵も得たので、まず(2)は大丈夫? 時間がないときや疲れているときはレトルトカレーやインスタントラーメンや冷凍食品も全然食べますから、(3)もクリア!
料理男子初心者のころは、たしかに(1)のように「こだわりすぎ」なきらいもあった。しかし、10年もやっていると、おのずと「それなりに映える料理を手抜きでつくるテクニック」や「凝ってつくる日とサボりながらつくる日の見極め」が身についてしまうもの……。
たとえば、今回のサムネイル写真は「キンキのアクアパッツァ」なんだが、コレって一見ゴージャスっぽいけど、じつはむっちゃ簡単なんですよ。近所にある魚屋『魚富士』で格安のキンキを買ってきて、ペットボトルの蓋で鱗を取ってから、そのままアサリなりムール貝と一緒にトマトやパプリカなどの野菜をブチ込んで、水と白ワインで煮たらいいだけですから!
あと、↓の「湯豆腐」なんかは、まさにお湯に昆布と切った豆腐を入れるだけ。「中華丼」も「キーマカレー」も一つのフライパンでできる簡単料理だし、特別なこだわりなんてなくても安定的に美味しくつくれる。必要とあらば味の素もガンガン投入する。逆に不味くつくるほうがむずかしい。
一番ヤバいのは(4)の「テーブルでの味変」! けっこうヤッちゃいがちなんですよね……ボク。料理男子になる以前から、私はなんでもかんでもとにかくレモンとコショウをかけちゃうヒトだったので、スキあらばどんな料理にでも瓶入りのレモン果汁とテーブルコショウをパッパッと加えてしまう。そして、その悪癖(?)を一度、料理をつくってくれた女性から叱られたことがある。
「せっかくこっちは完ペキな味付けで出してるつもりのに、失礼じゃない? 」
……と。そりゃそうだ! パートナーの舌に自分の舌を微調整する努力は、料理男子であろうとなかろうと、その関係性を良好に維持するための欠かせない “思いやり” なのではなかろうか。