桑田佳祐に野口五郎…愛すべき “オヤジ” たちのコラボに思いを馳せてみた
デイリースポーツによると、サザンオールスターズの桑田佳祐(66)が、同級生の佐野元春(66)・世良公則(66)・Char(66)・野口五郎(66)をゲストに迎え、作詞・作曲を担当したチャリティーソング『時代遅れのRock’n’Roll Band』を、5月23日に緊急配信リリースした……らしい。
世界中の子どもたちの明るい未来を願う、愛と希望のロックンロールを、日本の音楽シーンを席巻してきた “オヤジ” 5人が、混迷を極める現代を生きるすべての人たちに、次世代へのエールと共に届ける
……ことを主旨とし、
「今あえて “時代遅れ” なやり方で、我々世代が音楽という名の協調を楽しむ姿を発信し、そのなかで次世代へのエールや平和へのメッセージを伝えたい」という、発起人である桑田の熱い想いに、これまで交わることのなかった4人は共鳴。第一線で活躍するメンバーが歌唱&ギター演奏で集結する夢のコラボが実現した」
……という。
まず「このヒトたちって、もう66歳なんだ…」ってことに驚いた。次に「同級生=タメ年のミュージシャン」にこだわった結果が、こういう革新的な面々となるのか……と、感動した。
いやマジすごいですよ、このラインナップ! あり得ない感ハンパなし!! 桑田佳祐・佐野元春・Char……まではまだなんとかイメージできるが、それに加えて世良公則……もまだかろうじて大丈夫? (なにがw? )
とにかく、野口五郎の違和感がヤバすぎる! 4人の超ベテランロックミュージシャンと対峙しながら、「昭和歌謡の王道」とも言える歌唱法と声質を持つ野口五郎が、はたしてどのような存在感を示してくれるのか??? まさに想像を絶する「奇跡のコラボレーション」ではないか! (※ちなみに、野口五郎の『青いリンゴ』と『私鉄沿線』はゴメスのカラオケの十八番である)
それにしても、ここ最近……60歳を過ぎた「オヤジ」がやたら元気な印象がある。俳優の佐藤浩市(61)も、昨年末にキャリア初となるヴォーカル・アルバムをリリースし、
「今日だって、この撮影の前に、宇崎(竜童)さんと木梨(憲武)、中井(貴一)と歌ってきたよ。みんなジジイだし、馬鹿だなって思いつつも、そういう面白さが伝わってくれればいい。こんなジジイたちが遊んでるんだなって。それが同世代に対しても、若い世代に対しても刺激になればいいんじゃないのかな」
……みたいなことを語っていた。
桑田佳祐は今回のコラボで、あえて「時代遅れ」というワードを前面に押し出すが、本心では
「時代から取り残されようがなんだろうが関係ない、オレらはオレらで好き勝手にやる! 」
……くらいに開き直っているのかもしれない。そして、こうした「オヤジ」「ジジイ」のはしゃぐ姿を見て、
「◯◯さんのような60代になりたい! 」
……と、若い世代に心底から羨んでもらえるのが最高の賛辞であり、まもなく還暦を迎える私もそんな60代を目指したい。