マツコ・デラックスの鋭すぎる問題提起「モテの地位が下がってきている」のは本当なのか?

コラム

 

タレントのマツコ・デラックス(49)が7月15日に放送された『マツコ&有吉 かりそめ天国』(テレビ朝日系)に出演し、共演者であった有吉弘行(48)の、

 

「世界一モテるような人がいてもさ、今のご時世じゃあんまり魅力を感じないだろうね…」

 

……といった “フリ” に対し、こんな鋭い “返し” をなさっていた。まあ、聞いてくだされ!

 

「モテっていうものの地位が下がってきているよね」

 

(さらに、先日、内閣府の『男女共同参画白書』で明らかになった「20代男性のデート未経験者が約4割」とのデータを受けて)「あれって、奥手なわけでも興味があるとかないとでもなくて。(モテの)優先順位が下がっているだけだよね」

 

(現代社会でポピュラーになったゲーム・YouTube・TikTokなどの存在を挙げ)「全部やっていたらそれでなんとなく幸せで。お金がかかる恋愛をわざわざしたいと思わないんだろうね」

 

「この洋服が流行っています、この髪型が流行っています…っていう言葉も昔ほど聞かなくなったし。あれ(流行っています)ってモテの部分がデカイじゃない? 私ら世代はすぐそっちに行っちゃうんだけど…モテのほうに」

 

「モテ」が人間の上昇志向すべての原動力になっていた時代はたしかにあった。

 

たとえば、バブル期にしのぎを削りあっていた男たちは、モテるために外車を買って、アルマーニを着て、蝶々みたい(?)に真ん中分けなサラサラの髪型にして、日サロに通って、ゴルフに行って……星付きイタリアンや高級リゾートホテルをリザーブしたり、記念日でもないのにドンペリを開けてティファニーのアクセを女子にプレゼントしたり……。そして、そういうことを “日常茶飯事” としてルーティンに取り込みたいがゆえに、地上げに励んでは土地を転がすなり、24時間働くなりして、お金を稼いでいた。中間の演算を端折ると

 

「モテたい=お金を稼ぐ」

 

……というシンプルな公式が成立していたわけだ。

 

私はバブル期にイイ思いをした記憶こそさほどないけれど、いまだ

 

「いくらLEONを熟読し、それなりのお金をかけて “ちょいワルおやじ” を気取ったところで、モテなきゃまったく意味はない!」

 

……と考えているフシもなくはない。もし仮に、地球上から女性という生き物が絶滅してしまったなら……私はオシャレも筋トレも育毛もお肌のお手入れも加齢臭対策も、おそらく一切しないだろう。いや、「お金を稼ぐ」という概念すら放棄して、ホームレス生活に甘んじてしまうかもしれない。

 

ところが! 最近の若い世代は「モテたい」と「自分磨き」がイコールで結びつかないヒトが急増しているようである。

 

ファッションに対して高感度なアンテナを張る女子でも、美容意識の高い男子でも平気で

 

「カレシ(カノジョ)とか、面倒だから欲しくない! 一人が一番ラク!!」

 

……なんてことをおっしゃったりする。

 

「じゃあ、なんでオシャレしたり、脱毛したりするわけ?」

 

……と、おじさんはつい素朴な疑問をぶつけてしまいたくなるのだが、どうやら彼ら彼女らはわりと本気で「自分を磨きたいだけ」らしい。結論を申せば、

 

現代社会において、人間の上昇志向の原動力は「モテ」から「ナルシズム」へと移行しつつある

 

……ってことなのか?

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