「若者に馬鹿にされる、この喜び」高嶋政伸氏のインタビュー記事の中身がなかなかに勉強になった

コラム

 

「ポップカルチャーの総合サイト」であるらしい『MANTANWEB(まんたんウェブ)』が、「怪優」として名高い俳優の高嶋政伸(55)のインタビュー記事を配信していた。タイトルには

 

「若者に馬鹿にされる、この喜び」

 

……といった、なかなかに強烈なインパクトのあるキャッチコピーが!?  自身のマゾヒスティックな一面を面白おかしく語っているたぐいのものかと思いきや……コレが、じつに真面目で、しかも、大変 “いい話” でありました。具体的にはどーいうことなのかと申せば……要約すると、こーいうことである。 

 

「現場にくる人ってすごい方ばかり。僕なんか足元にも及ばないような若い俳優さんはたくさんいらっしゃいます。過去の実績なんて考えていたら、彼らと渡り合っていけない。常に腕を磨きながら、イマジネーションも豊かに保っていかなければ、仕事はなくなります」

 

年齢を重ねていくと、周囲が気を使ってくれることが多くなるという高嶋さん。油断するとお山の大将になってしまうという怖さがあるため、いつも心掛けていることが、フレッシュな気持ちでいること。

 

「現場ではいつも若い方の話を根掘り葉掘り聞きます。若い方に馬鹿にされるぐらいになって初めて彼らも本音を話してくれる。『若者に馬鹿にされる、この喜び』です(笑い)」

 

若い世代のことを「若い人」ではなく「若い俳優さん」「若い方」と呼んでいる、そんなさりげないくだりからも垣間見られるとおり、どうやらこのヒトは本気で

 

「若者をとことんリスペクトし、馬鹿にされるぐらいまで根掘り葉掘り話し込むことによって、新しいなにかを吸収したい!」

 

……と、思っているのだろう。口ではなんぼでも言えても、そう簡単に実践できることではない。「油断する」と、年輩者として

 

「周囲が気を使ってくれることが多くなることで、いつの間にかお山の大将になってしまう」

 

……からである。

 

私も原則として「過去の実績」なんてシロモノは「自分が放(ひ)り出した糞が化石になったようなもの」程度にしか考えていないし、とくにITに関するリテラシーは、若い世代に到底かなわない……と、わりと本気で思ってはいるが、「馬鹿にされるぐらいまで根掘り葉掘り話し込んでいるか?」と問われれば……正直「そこまで徹底できている!」と断言できるほどの自信はない。節度ある若者たちが示してくれる “年上” に対する敬意に甘え、どこか

 

「年寄りにしかできないことだって、いくつかはあるんじゃないか?」

 

……みたいな “現状維持” への満足感にすがる側面的な心情が生じてしまいがちだったりする。

 

しかし、「生涯現役」を心底から目指すなら、それじゃあダメなのだ。「フランクに世代を飛び越える」という姿勢からあと一歩踏み込んで、高嶋政伸のように「馬鹿にされること」を「喜び」に変えるくらいじゃないと……すご〜く勉強になりましたm(__)m

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