「可愛い酔い方」とか「ドン引きする酔い方」という区分で考えるのはナンセンス? "ある特徴" がある人は人前での飲酒を控えるべし
「女性の恋愛を応援する」という、ひどく広角的なコンセプトを掲げるWebメディア『愛カツ』が、「男性がかわいいと感じる酔い方とドン引きしてしまう酔い方」の違いのようなものを、女性に向けてレクチャーする旨の記事を配信していた。とりあえず、その「違いのようなもの」とは以下のとおりであった。
【男性がかわいいと感じる酔い方】
・頬がほんのり赤くなる
・ろれつが回らなくなる
【男性がドン引きしてしまう酔い方】
・人前で寝てしまう
・説教や愚痴ばかりになる
また、原稿の〆にはこんなことも書いてあった。
酔っている状態って、アルコールによって脳がマヒし、判断力が鈍るのが酔っている状態なんですね。(※原文ママ)
お酒に呑まれっぱなしで失態を繰り返すようならば、男性に引かれるばかりなので、いっそのこと禁酒してかわいく酔ったふりをするのをオススメします。
下線部分の「酔っている状態」がダブっているあたりのケアレスミスは、まあご愛嬌としても……全体を通じてじつに薄い内容の、いわゆる「クリックして損した」類(たぐい)のトホホな記事であった。
「頬がほんのり赤くなる」って……そんなん体質だからどーにもならんじゃないか。あと、「ろれつが回らなくなる」って……ソレ、本当にかわいいか? 単に危なっかしいだけじゃないのか? 少なくとも私はそういう状態の酔女には面倒臭そうだから近寄りたくない。むしろ「ドン引き」のほうにカテゴライズすべきだろう。
文字数の制限とかもあったのかもしれないが、それにしたって「男性がドン引きしてしまう女性の酔い方」は、もっともっといっぱいあるのではなかろうか?
たとえば「酔うとやたら他人に絡む女性」もかなりキツいし、「酔うとトイレに籠城してしまう女性」もむっちゃ困る。とくに1対1のデートだと、我々男性は女子トイレへ確認しに行くことができないからだ。
さらに「酔うと嘔吐してしまう女性」も最悪だが、私が今までの半生で一番キツかったのは、やはり「酔うと暴力をふるってくる女性」……コイツに尽きるのではないか。
“素手” ならまだマシ……だけれど、 “パー” じゃなく “グー” で殴られたら、いくら女性の腕力とは言えどもそれなりに痛い。ましてやボトルだとかクリスタルの灰皿だとかの “武器” でも握られでもしたら、相当に痛い。痛いどころかみずからの身を守るため、本格的な防御態勢を取らざるを得なくなる。ちなみに、私はかつてシャンパンボトルで泥酔した女性から殴られかけたとき、両腕をX字に交差させ、自身の顔面を防御した。私の自宅だったから大事には至らなかったものの、仮にコレがどこかの店内だったら、確実に警察沙汰である。
結論を申せば、男女問わず「アルコールが入れば、極端になんらかの性格的変化が生じるタイプの人種」は、そのベクトルがたとえ「かわいい」や「かっこいい」に向かっていくのだとしても、私は
「人と会うときは、飲酒を控えたほうが無難」
……だと考える。人はそこまで人の “酒癖の悪さ” に対して寛容ではない。したがって、今回紹介した記事の筆者による
「いっそのこと禁酒してかわいく酔ったふりをするのをオススメします」
……というアドバイス(だけ)は決して誤りではなかったのである。