「インスタ映え」はもはや死語!? イマドキの女子が "SNS疲れ" 状態になっているという調査結果が興味深かった

コラム

 

5年前には「インスタ映え」なるワードが新語・流行語大賞を受賞するまでにちまたを席巻するツールとなった『Instagram』だが、昨今15歳〜25歳の「Z世代」のあいだで、そのインスタとの距離感にある変化が起きているという。そんなことを朝の情報バラエティ番組『グッド!モーニング』(テレ朝日系)が特集を組んで報じていた。

 

同番組の取材によると……なんでも、野村総合研究所が今年、全国の15歳〜69歳の男女3097人を対象に行った調査では、半数以上が「SNS疲れ」の状態となっていることが判明。とくにZ世代の女性においては、その割合が61%にもおよんでいる……とのこと。

 

もっとも多かった理由は、

 

「友だちやフォロワーの投稿を見て、自分と比べてしまうから」]

 

……なんだとか。

 

また、「Z世代は、他の世代と比べて “他人との比較” を過敏に気にしがち」いう傾向も、浮き彫りになった……らしい。番組中、取材に応じたZ世代の20代女性は、こう語っていた。

 

「変に明るくてとか、ピンクとかじゃなくて、シンプルなものに変わった。インスタ映え疲れはあるんじゃないかなと思います。日常生活の中の一コマの写真のほうが、いい写真になるというのが多い」

 

つい先日、恵比寿にある『どうとんぼり神座(かむくら)』でラーメンを食べていると、横のテーブル席に座っていた20代前半のOLさんっぽいチョイ派手めな女子二人が横並びになって、ツーショットの自撮りをしていた。二人の眼前にあるのは神座イチ押しメニューの『煮卵入りおいしいラーメン』。おたがい片手にレモンサワーを持ちながら、満面の笑みをつくり、ピースサイン。じつに微笑ましいが微笑ましいだけの1シーンで、背景にも別段 “映える” 要素はなにもなく、無骨な「ただのラーメン屋」である。

 

彼女らが、ここで撮影した自撮り写真(もしくは動画)を自身のインスタなりTikTokなりに実際アップしたのかどうかは、もちろん定かではない。Z世代の女子の手にかかれば「ただのラーメン屋」も、たちまち映え映えなヴァーチャル空間へとデコ加工できちゃうのかもしれない。

 

だが、前出の「取材に応じたZ世代の20代女性」のコメントを鵜呑みにするならば……「日常生活の中の一コマの写真のほうが、いい写真になる」という理屈で、おそらく大した加工もせず、気軽に垂れ流すかのごとくインスタのストーリーあたりにアップしているのではなかろうか?

 

……だとすれば、それはとてもいい傾向なんじゃないかと私は思う。

 

TikTokに関しては、私はアプリを獲得すらしていないので、撮影素材を投稿に耐えうる “作品” にまで仕上げるにはどの程度カスタマイズしなければならないのか……とかが、よくわからないのだけれど、少なくともインスタやFacebookにかぎっては、今日あったことをあまりいじりすぎず、(ほぼ)そのままの状態のビジュアルを日記代わりにポンポンと “収納” するのが本来の活用法──そう! 利用するごとに「疲れて」しまうようでは、本末転倒以外の何物でもない。「日常を便利にする」「生活に潤いを与える」ために開発されたはずのアプリケーションソフトウェアがストレスを生んでしまうなんてことは、絶対にあってはならないのだ。

 

私にとってのInstagramは、いわば「過去の想い出のしおり」みたいなもの。あんなトピックスこんなトピックスって、いつごろの話だっけか……を調べるとき、インスタを振り返ればたちまち判別できるから、そこが便利! 逆にそういう使い方しかしていないので、正直申して他人の投稿はほとんどチェックしていない。チェックしていないから比べようもない。

 

テーマはバラバラでフォロワー数も500人ちょっと……。だけど、「ストレスフリー」という意味では、これくらいの “深度” がちょうどいいんじゃないか……ってえのが私の持論なんだが、いかがだろう?

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