「一次会がラーメン二郎?!」意表を突いた合コンが大成功に終わったワケとは…

コラム

 

私は、ここcitrusでは「ネット・ニュース・パトローラー(略:NNP)」の肩書きでお仕事をさせていただいている一介のフリーライター・コラムニストであるが、つまり、本来だと「ネタはネット上から拾ってくるのがお約束」であるはずなんだが、今日はあえて人づてで聞いた話を書いてみよう。

 

昨日、私がとある男子会の席で、たわいもない雑談をしていたときのことだ。その一人の男友だちは、「合コンマスター」を自称する、週一のペースで合コンをこなし、生涯合コンのべ数は軽く100回を超えそうな、CAの職に就くツワモノの30代前半女性が友人にいる……という。そして、その彼がその彼女にある日、

 

「今まで一番印象に残っている合コンは?」

 

……と質問した際、こんな答えが返ってきた……らしい。

 

「男女6人で軽く20万円以上のフレンチに連れていってもらったことも、(六本木の)ミッドタウンにある自宅へ寿司職人を呼び寄せるホームパーティに参加したことも、クソみたいなチェーン系の汚いやきとん屋で、しかもワリカンだったこともある……。でも、もっとも強烈だったのは、やっぱ一次会が二郎ラーメンだったってパターンかな?」

 

なんでも、その合コンは待ち合わせ場所が「○○町にあるラーメン二郎の行列」──そこで男女8人が40分ほど並んで、全員であのデカ盛りラーメンをきちんと完食してから、二次会のダイニングバーへと向かった……のだそう。

 

結果、この「ラーメン二郎合コン」は、百選錬磨の彼女らにとっても相当のインパクトがあったようで、もちろんその合コンは最後まで盛り上がりを途切らせることなく、男女おたがいが満遍ないかたちでより親交を深めつつ、厳かに幕を閉じた……んだとか。

 

私の男友だちは、彼女から聞いた“後日談”をもとに、「大成功」の要因をこう分析する。

 

・  「ラーメン二郎が一次会」という、まさにギリギリのラインを突いた意外性

(=合コン慣れしている女性を中途半端に高級なお店へ連れて行っても、大した爪痕は残せない)
 
・  大行列に混じって長時間並んでいるときに会話がはずむ
 
・  「ラーメン二郎に一度は行ってみたい」と思っていながらも、一人あるいは同性同士ではなかなか店に入りづらいという女性は案外多い
 
・  「大食感」をアピールできる(=なんだかんだいって、女性はいっぱい食べる男性が好き)
 
・  一次会で心底満腹になってしまうため、二次会は飲みに集中できる

 

男性側からすれば、「一次会はラーメン一杯分の1000円足らず・二次会は食事代なしのドリンク代のみ」と、合コンで散財する予算を削減できるという隠れメリットもある。まさに「ハイリスク・ハイリターン」「ローコスト・ハイパフォーマンス」のお手本として相応しいニュータイプの合コンだと、惜しみない拍手を贈りたい。

 

「お金がなければ工夫をしろ」なんて正論を振りかざすのは簡単だけれど、その「工夫」とは実際のところ、セコい節約術のみに終始してしまうケースが大半だったりもする。まったくもって論外でしかない。「お金がない」といったマイナスをなるべくゼロに近づけるのではなくプラスへと転じてこそ、はじめてそれらの試行錯誤は、「工夫」と見なされるのではなかろうか。ハラショー!

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