いつまで続くの?長引く休校にモヤモヤが募る… 「コロナ虐待」を防ぐための親子のあり方・考え方とは

話題

 

■長引くコロナ休校……「親子のモヤモヤ」解消法は?

 

「慣れない在宅ワーク中、子どもが話しかけてきて集中できない」「勉強せずにゲームばかりで、つい大声で叱ってしまう」…“緊急事態”が日常となった4月。親子の取材を続ける私の元にも、悩む親御さんの声が届いています。

 

わかります、その気持ち。私も息子(新中1)と在宅介護中の母(89)の3食作りに追われ、メニューが思いつかずに冷蔵庫の前で途方に暮れてしまうこともあります。「学校再開」というゴールが、また1か月も遠のいてしまったら、不安になるのは自然なことです。

 

そんなパパさんママさんに、きょうは簡単な「親子のモヤモヤ解消法」を1つご紹介します。

 

 

■例えば、子どもがゲームをやめない時

 

 

例えば、リビングで仕事をしている時。隣のソファで長時間、ゲーム機に集中している子どもに「学校の宿題やったの?」と何度声をかけても返事がない、という場面で考えてみましょう。「いつまでやってるの!早く勉強しなさい!」と言いたくなったら、そう声に出すより前に、こんな風に考えてみるのです。

 

《私は、今、何に困っているんだろう?》

 

心に生まれたイライラの「原因」にスポットを当てて、それを言葉に置き換えてみます。

 

なぜ、子どもにゲームをやめて欲しいのでしょうか? それは「このままでは勉強が遅れてしまうかもしれない」という、子どもの将来への「心配」かもしれません。ゲームは1時間以内などと決めたのに「約束を守らない子になってしまう」というのも「心配」ですね。さらにイライラの背景には、親自身が、慣れないテレビ会議の時間が迫っている、など「仕事上の焦り」を抱えているのかもしれません。

 

自分の困り事の「原因」がわかれば、その対処法が見えてきます。本当に子どもに伝えたかった言葉は「ゲームばかりしていると、学校が始まった時、大好きなあなたが困るかもしれないから、お母さんは心配しているよ」なのかもしれません。自分の「イライラ」を「困り事」ととらえ、その「原因」に目を向けていくと、解決策を考える冷静さを取り戻すことができるでしょう。

 

 

■ホントは子どもも困っている

 

親御さんが困っている時は、子どもも困っている、ということはよくあります。先の場合、子どもも「そろそろゲームをやめなければ」と思っていても「相手の友だちが続けたがっているから、やめられない」など、子どもなりの「原因」を抱えていることもあるでしょう。

 

子どもの「行動」が気になったら、その「原因」に意識を向けて、《子どもは何に困っているんだろう?》と想像し、彼(彼女)の言葉に耳を傾けてみてください。そこから「ゲーム時間を守るにはどうしたらいいか」など、ルール作りを親子で話し合うことにつながるかもしれません。

 

 

■親子の会話、見つめなおすチャンスに

 

実は、この4月は、子どもとの向き合い方を見つめなおすには良いタイミングです。なぜなら「怒鳴らない・たたかない」を目指す「体罰禁止法」がちょうど今月施行されたからです。日本でも家庭内での体罰が「禁止」となったわけですが、法律は、親を「取り締まる」ことを目的にしているわけではありません。

 

「怒鳴ったり、たたいたりする」しつけ法から、「子どもに言葉で伝える」しつけ法に、変えていこうという、親の側の“心の物差しを持つきっかけ”と捉えて頂けるとよいでしょう。

 

欧米では、コロナ休校・自粛中に家庭内の虐待やDV相談が増えているという事実も伝えられています。巣ごもりによる大人のストレスは、弱い立場の子どもに向かってしまいやすい。そんなリスクがある、ということは心に留めておくことも大切です。

 

親も子も、モヤモヤしやすい休校の延長。見方を変えれば、子どもと会話する貴重な時間をたっぷりもらえた、と考えることもできそうです。「家にいることは、誰かの命を守ることなんだよ」など、ポジティブな会話で、親子とも笑顔を忘れずに過ごせたら、と思います。

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ジャーナリスト・東海大学客員教授

岸田雪子

キャスター・ジャーナリスト。東海大学客員教授。日本発達心理学会員。早稲田大学法学部を卒業、東京大学大学院情報学環教育部修了後、日本テレビ入社。報道局社会部記者、政治部記者として事件・災害・教育・医療・...

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