合コンは「団体戦」だが "複雑すぎる" ブロックサインはやめておいたほうが無難?説

コラム

 

「女性向けの恋愛教科書」とのコンセプトを掲げる『オトメスゴレン』が「これだけ打ち合わせれば安心! 合コン前の女子ミーティング9パターン」なるタイトルの記事を配信していた。冒頭には、

 

 
合コンはある意味「団体戦」なので、出陣前の作戦会議は重要です。

 
……と、仰々しい文言が散りばめられたリード文が! そして、読めば読むほど、まさに「団体戦」と呼ぶにふさわしい綿密な「作戦会議」が女子のあいだでは「出陣前」に行われているのか……と、空恐ろしくなってしまった。とりあえずは、その「9パターン」ってヤツを紹介しておこう。

 

(1)   話していいこととダメなことをすり合わせる

(2)   幹事から知りうる限りの情報を引き出す

(3)   お互いの今日のスタンスを明確にする

(4)   好みの相手を仕草で知らせる練習をする

(5)   場を盛り上げるための役割分担をする

(6)   助けがほしい場合のSOSサインを決める

(7)   中間作戦会議を開く場合のトイレタイムを設定する

(8)   つまらなかった場合の自然な切り上げ方を考える

(9)   服がかぶらないよう当日までにコーデを確認する

 

(1)(2)(3)くらいは、男子だってするかもしれない。でも、(9)はさすが「女子ならでは」って感じだ。そもそも男子は会社帰りにスーツで参加するケースも多々あるゆえ、「今日はオレ、グレーのスーツだからオマエは紺ね」なんて事前打ち合わせは普通、やらない……ハズ。(5)(7)(8)は、なんとなくの阿吽の呼吸で? まあ、そんなあやふやな感覚に依存しているから、時に男子チームは会合の進行をぐだぐだにしてしまう。

 

で、今回の同記事において、私がもっとも注目したいのは(4)(6)である。私が合コンめいた集まりに参加する場合は、たいがいが草野球のチームメイトによる主催だったりするので、そういうときに男子同士の「自分がお気に入りの女子」だとか「SOS」だとかの意思疎通を(女子にわからないように)計るためには、「仕草」どころか「ブロックサイン」をあらかじめ決めておく。

 

たとえば、相手女子が3人だとして、鼻を触れば「(向かって)右側の女子」、ベルトのバックルを触れば「中央の女子」、左肩を触れば「(向かって)左側の女子」、胸を横になぞれば「今日は気に入った子はいません」、あと口を塞げば「SOS」で、すべてキーは「左手首」。キーを触った直後のサインのみが“イキ”になるわけで、それ以外はどれも空サイン──つまり、鼻を触って、左肩を触って、左手首を触って、胸を横になぞってから、また左手首を触って、ベルトのバックルを触れば、

 
「今日はあんまし気に入った子はいないけど、あえて言うなら中央の子かなぁ…?」

 
……ってことになる。コレ、もしよければゼヒ一度試してもらいたい。むっちゃ楽しいですから! ただ、このブロックサイン作戦……以下のような弱点もなくはない。

 

・楽しすぎて、つい多用してしまいがちなので、女子からすれば挙動不審な男子(たち)に見えてしまう

・方々からサインが飛び交うため、見逃しが多い

・お目当ての女子との会話に執心している輩は、同様にサインを見逃しがち

・サインが複雑なため、合コンに集中できない

・「女子をゲットすること」ではなく「サインが通ること」が第一となり、本来の目的を見失ってしまう

 

「策士策に溺れる」という古(いにしえ)の格言を自分自身、それに我が愛するチームメイト全員に贈りたい。やっぱ、合コンは出たとこ勝負が一番……なのか?

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