恋愛のアプローチで「遠慮しすぎ」が「相手から敬遠される意外なNG言動」にカテゴライズされるのは本当なのか?

コラム

 

「女性の恋愛を応援するWebメディア」を売り文句とする『愛カツ』が『逆効果になるかも…? 男性から敬遠される「意外なNG言動」とは』なるタイトルの記事を配信していた。

 
正直申して、もうあちこちの恋愛系メディアが散々書き散らしてきたであろう、今さら感満点の煽り文句である。とりあえずは、その「意外なNG言動」として挙げられていた3つを以下に列記してみよう。

 

・遠慮しがち

・隙を見せない

・家事が得意なことをアピール

 
案の定、既視感だけしかただよわない定番的模範解答ばかりで、残念ながら「まいりました!」と、私の目からウロコを落としてくださる類(たぐい)のものは一つもなかった。が、「恋愛」をはじめとするさまざまな“マニュアル”がすべて気を衒(てら)いさえすればいい……ってわけでもない。仮に非凡さには欠けていても、じっくりと反芻することによって“金言”ともなりうる名アドバイスだって、ときには間違いなく実在する。そういう意味で、今回は

 
「相手に遠慮しがち(しすぎ)なのは、意外と逆効果!?」

 
…という、もちろん対女子だけではなく男子にも適応する万能的な「恋愛の法則」に注目したい。

記事中には、

 
人間にはそれぞれ個人のプライベートテリトリーがあって、他人からズカズカ入り込まれると不快感を覚えるものです。

 
けれど、良かれと思って深く相手に突っ込まないという傾向が強い人は、どれだけニコニコと愛想が良くても「近づきにくい」と思われてしまうことが多いんだとか。

 
「私はあなたに近づきませんよ」という気持ちは当然相手に伝わるのですが、同時に「私にも近づきすぎないでくださいね」というニュアンスも伝えてしまうようです。

 
自分としては「礼儀として相手に深く突っ込まないだけで、親しくしたい気持ちはあるんですよ」と思っていたとしても、そうは受け取ってもらえないのです。

 
……とあった。「まったくもってそのとおり!」だと、私も思う。かくなる私も昔はそういう“遠慮がち”なヒトであり、しかも幼児と接する際も敬語を使うようなヒトだった。そして、こうした一種の“処世術”は「あまり自分のテリトリー内に入ってきてもらいたくない、たとえば仕事相手」などと一定の距離を保つことには、しばし役にも立った。

 
しかし、ある機を境に、少なくとも「恋愛対象として見なしている女子」に対してはそういう態度を取るのはやめようと決意した。その“遠慮がち”な一面によって、幾度かの恋愛の機会をかなり早い段階から逃してしまった……と痛切に実感したからだ。

 
かといって、すでに何十年もかけて育(はぐく)まれた性格をそう簡単に変えられるはずもない。だから「幼児と接する際も敬語を使うようなヒト」ってとこは残すことにした。そこを残したまんまで、最初は

 
「喉が渇いた…と相手が持参しているペットボトルの水なりお茶なりを飲ませてもらうこと(※コロナ中は不可)」

 
……ができるように努力した。それがクリアできたら「ディナー中に相手が食べている、私が注文していない皿を見て、それ美味しそう…と一欠片だけ分けてもらう(※コロナ中は不可)」ようにしてみたり、「相手の過去の恋人に露骨な嫉妬の念を示す」ようにしてみたり……と、徐々にハードルを上げていって、今の

 
「言葉遣いだけは丁寧なくせに、じつはわりと図々しい」

 
……といった体(てい)の「山田ゴメス」が誕生したのである。

 
この“自分改革”が、はたして私の“今後”の恋愛事情に好影響を与えているかどうかは、よくわからない。ただ、「オラオラ口調で遠慮がちなヒト」(※←あまり出会わないタイプだが?)とは同程度、あと「オラオラ口調の図々しいヒト」よりはまだマシな位置にまでは昇りつめた……くらいの自負はなくもない。

 
結論を申せば、おのれの性格をドラスティックに変えることに躊躇しているあなたは、「言動」のうちの「言」か「動」のどちらかのみにメスを入れてみればいかがだろう……ってことなのである。

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