【衝撃】異常に喉が渇く女性 水を大量に飲んだ後は、激しい尿意に襲われ…この原因とは?

コラム

 

2019年、家族で旅行に出かけていた女性。なぜか、異常に喉が渇いた!

 

水をいくら飲んでも渇きは治まらず、1.5リットルの水を一気に飲み干した。こんなことは初めてのことだった。だが、この喉の渇きはその後も彼女を襲った。とにかくのどが渇き、水を大量に飲む日々。その欲求が治まると……激しい尿意に襲われる。風呂に入っている間も喉の渇きに耐えられない。トイレの回数も増えぐっすり眠れなくなった! 外出時もしょっちゅうトイレに行きたくなり、このままでは間に合わなくなる恐れもあった。ついに彼女はオムツを覚悟した。

 

この症状、もしかしたら「糖尿病」ではないか? 確かに糖尿病の症状には喉の渇きや頻尿がある。だが、検査をしてみると……数値は正常。こうして彼女の症状は謎のまま3か月、新たな症状が。なんと水が苦く感じるようになった。しかも、あれほど水分を取っているのに指がカサカサに!

 

そして、ついにその原因が判明する! それはある病院を訪れた時だった。すると、驚きの事実が! 通常、成人の1日の尿の量は1.5リットルほどだが、彼女はこの時、なんと10リットルもの尿が出ていた! これはあきらかに異常な数値。これを見た医師は、「中枢性尿崩症」の可能性があると彼女に告げた。

 

中枢性尿崩症とは、日本に5000人〜1万人ほどいると言われる指定難病。体の中では血液内の不純物や毒素を体外へ排出するため、腎臓で血液をろ過している。この時、ろ過された血液のうち、水分など約99%の成分は血液に戻され、1%が尿として排出される。その働きを促す成分の1つに脳から分泌されるバソプレシンと呼ばれる抗利尿ホルモンがあるが、中枢性尿崩症の場合、このバソプレシンの分泌がうまくされず、水分などが余分に体外へ排出されてしまう。その結果、脱水症状を引き起こす。

 

あの味覚障害や皮膚の乾燥は、ひどい脱水症状のため起きたものだった。中枢性尿崩症の8〜9割は脳腫瘍や脳の外傷が原因とされているが、1〜2割は原因不明とされている。彼女も脳を調べたが、異常はなかった。実はこの病気、完治することは困難。しかしきちんと薬を飲めば、通常の生活に戻ることは可能だという。

 

異常な喉の渇き、そして異常なトイレの回数がある場合は医師に相談を。(2021年9月7日OA)

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