画家歴30年のジミー大西氏が "筆を折った理由" と再開を後押しした "さんまさんの言葉" に激しく共感

コラム

 

お笑いタレント兼画家のジミー大西(58)が7月29日、朝の総合情報バラエティ『スッキリ』(日本テレビ系)に出演し、明石家さんま(67)との、とあるエピソードを語っていた。

 

画家としての活動歴は今年で30年になるというジミー大西だが、2015年からの5年間は一切絵を描くのをやめていたのは(一部で)有名な話──その理由は、以下のとおりであった……らしい。

 

「一回、焼き鳥屋へご飯食べに行ったんですよ。ほんなら、アルバイト募集のポスターが貼ってて。『深夜時給1200円』って書いてて、まあまあ1200円っていいよなって思ったんです。(そして)食べ終わって(家に)帰って、一回自分の絵の時給を計算してみたんですよ。そしたら380円やったんです。ほんで、そのときに(本当に)筆折って(画家を)辞めたんです。絵の道具とか全部捨てて」

 

そんななか、再開するきっかけになったのが、さんまの言葉だった。

 

「(画家を辞めて)5年後にさんまさんが『ジミー、オマエ絵描けへんのか?』と。ボクは『(時給)380円なので、やってられません』って言ったんですけど、そしたらさんまさんから『人を楽しませるのを時給で計算したらあかんぞ。オレらは人を楽しませてなんぼって世界やから!』『もう絵を描け! 絵描いて個展やってもらおう』って声をかけられ、絵を描くようになったんです」

 

いや〜〜っ、このジミーちゃんの “辞めたくなった” 気持ち……すご〜〜〜くよくわかります! 私も何度か現職である文筆家としての仕事を時給に換算したことがある。〆切に追われてヒーヒー言ってるときとかに、ふと「なんでオレはこんなに頑張ってキーボードばっか叩きまくってるんだ…?」と譫言(うわごと)のように自問自答していると急に虚しくなり、逃避的な意図も含め、ついついしこしこと計算に執心してしまうのである。

 

たとえば、取材もインタビューもしなくて済む妄想系の原稿料が1万円だったとする。2〜3時間程度で書き上げることができたとしたら……時給にして約5000円〜3000円ちょっと? 地方のキャバ嬢よりは稼げているのもしれないが、都内のデリ◯ル嬢よりは稼げていない……ってところか? う〜ん、いいんだか悪いんだか(笑)。

 

ではたとえば、北海道出張(一泊二日)のインタビュー取材アリで原稿料が2万円だったとしよう。事前MTが約1時間、移動で往復約6時間、インタビュー取材が約2時間、文字起こしで5時間かかって執筆に約3時間かかったとしたら……

 

20000(円)÷17(時間)

 

……で、じつに時給は約1176円! ジミーちゃんがご飯を食べに行った焼き鳥屋の深夜バイトの時給より微妙に安い!! しかも、この手の仕事の原稿料=2万円は決して法外な低賃金でもなく……しかもしかも、インタビュー取材の原稿作成は文字起こしが5時間では終わらない可能性も十分にあり得る……。

 

たしかにコスパだけに焦点を絞れば、私も時にペン(※正確にはノートパソコンw)を叩き折りたくなってしまう。が、ソレをしないのは……まずなによりも、自分はコレしかできないから。また、地方出張は、その地元の美味しい食べ物や酒やキレイなおねえちゃんと出会えるから。あと、明石家さんまが申していたように「我々の仕事は人を楽しませてなんぼって世界」だから……。

 

世界でたった一人だけでも「ゴメスさんのコラム、面白かったです」とおっしゃっていただけたならば、その激励の言葉だけで……私は百円単位の時給にだって、耐えうることができる……に違いない?

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