好きな料理を自分の皿に好きなように取り分ける「ビュッフェ（バイキング）スタイル」の食事施設を利用した際、空いている場所から料理を取ったら「割り込むな」と怒られた……との体験をつづったツイートが注目を集めている──そんなことが書かれた記事を『J CASTニュース』が配信していた。もう少々、詳細を説明すると……どうやら以下のような経緯（いきさつ）である……らしい。

 

発端となったのは、とある旅館経営者による9月12日のツイート。朝食ビュッフェを利用していて、空いているブースから料理を取ったら「割り込むな！」と高齢の男性に怒られた……とのこと。その相手男性は、ビュッフェっていうのは入口近くの台から一列に並んで、順番にすべての料理を残さず盛り付けるもの……と主張。投稿者は「それは配給だよ…」と、自身のツイッターで感想を伝えていた。

 

同投稿は5000件以上のリツイートや2万8000件超えの「いいね」を集め、さまざまな見解が寄せられているという。そして、その多くは、

 

「当然抜かしていいやろ」

 

「律儀に一列に並ぶの本当にやめてほしい。そこの一種類取りたいだけならさっと取って離脱すればいい」

 

「割り込んだ結果、後ろの人を待たさなければいいと思います」

 

……ほか、投稿者への共感の声で占められていたものの、いっぽうでは

 

「みんな律儀に並ぶから越しにくいんだけど、別に適当に好きなところ回っていいんだよね？…って自問自答してる」

 

「正直どっちが正しいの？」

 

……など、判断に迷う声も散見していた……のだそう。

 

ちなみに、私が「他人にされてイラッとする三大行為」とは、ズバリ「舌打ち」「満員電車での足組み」……それと「割り込み」である。とくに「割り込み」は、残された人生の貴重な数秒を奪われたような怒りが沸々と湧いてしまい、列に気づいていない人には「並んでますよ〜」と優しい口調で、明らかに確信犯な輩には「並んでるんですけど！」とキツい口調で、必ず注意することにしている。

 

が！ このビュッフェの割り込み問題にいたっては、どーなんだろう？？？ すご〜くよくわかる！ なにが「よくわかる！」のかって、「判断に迷う」ってとこが……だ。ここまで「割り込み」に対して寛容になれない私ですら……？ こーいうケースってけっこうありますから。つい最近にビュッフェが「めっちゃゴージャスで美味しい！」と評判な、あわら温泉の『ホテル八木』でディナービュッフェを利用したときもそうだった。

 

 

結局、ホテル八木さんの場合は、相当数のお客さんが「評判の料理」すべてにまんべんなく群がっていたので、一番後列から並ぶしかなかったのだけれど、仮に味噌汁だけを取りたいときに、そのスペースだけが歯抜け状態で空（あ）いていたとすれば……やはり私は行列を無視してシレッと横入りしたのち、味噌汁だけをゲットしたら速やかに退散するだろう。ここまで「割り込み」に対して寛容になれない私でも……だ。

 

「サービスを提供する側がもっと積極的に交通整理すべき！」といった考えもあるのかもしれない。ただ、たとえば、首都圏に在住する人たちが、電車の混み具合をめいめいでジャッジし、混んでいたなら自然と整列乗車するのと同様、「掲示や案内によって改めてガチガチな規制をつくってしまったら、かえって混乱と無駄が増えてくる案件」なのでは……と、ことビュッフェにかぎっては、思わなくもない。「臨機応変」ってヤツである。

 

なので、私もビュッフェにおいては、もし仮にどなたかに横入りされたとしても、「舌打ち」なんぞは決してせず、気持ちよくそのスペースをお譲りする所存なのであった……たぶん（笑）。