「渡部は見たくないけどガキ使は観たい」とまで世間を葛藤させる渡部の不倫は、他の不倫と比べてどこがダメだったのか?

コラム

 

『J-CASTニュース』が『渡部は見たくないけど「ガキ使は見たい」 ジレンマ抱えるファンの悶絶』なるタイトルの記事を配信していた。

 


内容をかいつまんで説明すれば、

 

 
複数の女性との不倫を週刊文春にすっぱ抜かれ、現在は芸能活動を休止中であるお笑いコンビ『アンジャッシュ』の渡部建(48)が、大晦日に放送される『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで 大晦日年越しSP!!』に出演する……と、11月17日発売号の『週刊女性』ほか、いくつかのメディアが報道。これらを受け、「年末恒例の番組を楽しみにしていたにもかかわらず、渡部の出演という一点によって番組を観ることができなくなってしまう」と、まるで「チャンネルを変える手間すら、渡部には行使したくない」と言わんばかりの批判の声がネット上で飛び交っている。

 
……とのことらしい。

 

さて。渡部に対して、もはや生理的なレベルでアレルギー反応を示す人たちが未だ少なからず存在することは、なんとなく実感できている。が、そんな激しい拒絶感から、前述したとおり「本気でジレンマを抱えている」層がはたして何人いるのかは知らないけど、正直なところ「そこまで嫌か?」とは、ついツッコミたくなってしまう。


いや、不倫がダメだってことくらいは私だって重々承知している。そして、「刑法を犯したわけではない、あくまで道徳・倫理的な面での不貞行為」をつぐなうための“禊(みそぎ)”の期間はどの程度が最適なのか、渡部のソレは長いのか短いのか──そういうことをここで論じる気は一切ない。ただ、過去に不倫をしでかしてしまった(しかも、公にバレしてまった)歴代の男性著名人らと比べ、渡部のケースは、やはりバッシングの度合いがいささか突出しているような気がしなくもない。その理由を私なりに分析してみると、

 

 

・芸人のイケメン枠として爽やかさを売りにしていた

 

・しかも、かなり売れていた(ので、調子こいてる風に捉えられつつあった)

 

・公式なかたちでの謝罪会見をまだ行っていない

 

・公衆の多目的トイレでコトをいたしていた

 

・佐々木希が妻という事実へのやっかみ

 

 

……ってなところだろうか。けれど、だからと言って「渡部が出演するんだったら最初から最後までガキ使は見ない!」なんてことになっちゃいます? 普通……。

 

万一、出てきたらリモコンのチャンネルボタンを『紅白歌合戦』に変えればいいだけの話ではないか? 大半の皆さんは大晦日の夜、紅白に出場するアーティスト(の出演時間帯)との兼ね合いを考慮しながら、NHKと日テレを忙しなく行き来しまくっているんじゃないの? 私は毎年そうだし、私だって今年に渡部が出てきたら、もしかするとチャンネルを変えちゃうかもしれない。しかし、それは“抗議”の意だとかの大層なものでも頑ななものでもなく、むしろ演出次第で生じる可能性がある「不倫への」ではなく、「なにかをしでかしてしまったのち、久々に公衆の面前に顔を出さねばならないつらさへの」共感性羞恥に近い“居心地の悪さ”に起因する「観たくない」だと思う。ゆえに、渡部登場のシーンが終わりそうな頃合いを見計らって、またチャンネルを日テレに戻す。

 

いずれにせよ、イマドキはボタン一つで無線を飛ばしてチャンネルを自在に選べる「リモコン」という文明の利器があるのだからして、せっかくの年に一度の楽しみにしている“イベント”なんだったら、渡部一人だけに振り回されることなく、観たい番組をライブにピンポイントで視聴すれば良いのでは……っていうのが私の個人的な見解なのだが、いかがだろう?

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